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2023年 02月 16日
夢への一歩
みなさん、こんにちは!
インターン生の坂本です。

皆さんは、将来の夢や目標はありますか?
今まさに就活をしている3年生や4年生は夢や目標に向けて準備をしている時期ではないでしょうか?
誰か夢や目標に向かって努力している姿をみると自分も頑張ろうという気持ちになることがあると思います。
私はYouTubeの動画で、夢に向かって勉強している学生さんの動画をみてモチベーションを保っています。
そこで、夢や目標に向かって努力している人にインタービューをすることにしました。

今回インタビューしたのはトンカラ山の魔女こと横山悦子先生です。
(ペンネームははしだてえつこ)
横山先生は現在、川村学園女子大学の教育学部児童教育学科の教授でもあり、童話や絵本などの作家としても活動しています。3年前までは校長先生として、子供たちに寄り添っていました。
そんな先生に、将来の夢や目標をインタビューしました。


Q:先生の将来の夢や目標は何ですか?
A: 身近な人が幸せになる絵本や童話を作成したいです。
幸せは生きる勇気を与えたり、平和だったり、今生きていたりすることだから。
実現するために、本を100冊書くことを目標にしています。(2023年2月時点で63冊)

Q:その夢や目標を持ったきっかけは何ですか?
A: 初任校のときに着任した校長先生との出会いからです。
担任になったクラスで毎週子供たちに詩を作成してもらい、詩集としてまとめ、その詩集を毎週校長先生にプレゼントととして渡していました。
ある日、週案(先生たちが週の反省などを記入したもの)の校長先生のコメント欄に「私の夢を叶えていただけませんか。」と記載されていました。
先生が校長先生にお話を伺うと、校長先生の夢が作家であり、その夢を先生に叶えてほしいと言われました。最初は「なぜ新任の私が?」と不思議に思いました。
それでも、詩を書き溜めることを続け、出版社に持っていき本を出版。
校長先生に本を100冊描いてほしいとリクエストされ、校長先生に前書きを依頼することにしました。

Q: 「私の夢を叶えてほしい。」というのはドラマや漫画のような展開ですね。
それではなぜその夢や目標を達成させようと思ったのですか?
A:夢を達成することで、自身の周りの誰かの笑顔が見えるからです。
また、誰かの1冊になりたいという気持ちもあります。

Q:先ほどの質問で「笑顔」という言葉が出てきたと思うのですが、笑顔にはどんな力があると思いますか?
A:笑顔は困難に負けない力だと考えています。
悲しいことや辛いことを乗り越えるのに必要な力だと思っています。
辛いときに笑顔でアドバイスをもらうことで、自分も頑張ろうと思うことができます。
母が亡くなったときに教師をやめようと考えていました。
そのとき弟から、「母の夢であった教師を続けることが、母の供養になる。」
とアドバイスをもらいました。
この他にも笑顔で乗り越えたエピソードがたくさんあります。

Q:なぜ教壇に立ちながら作家活動を行おうとしたのですか?
A:教師をやりながら作家活動をするのは理由が2つあります。
1つ目が、きれいな心の状態で本を描くことができるからです。
子供たちと触れ合うことで、自身もワクワクドキドキすることができます。
そのワクワクとドキドキからストーリーが思いつくことができます。
2つ目が、仕事を辞めたら、作家活動もストップすると思ったからです。
担任をしているときに、算数の授業中に粘土を見ている男の子がいました。
その子に話しかけると
「さっき粘土で、蛇の卵をつくったの。暖かいから卵から蛇が生まれてくるかなぁって。」
と話してくれました。
こんな感じで、子供たちから優しさが学べるので教師と作家の両立の道を選びました。

Q:なぜ大学の教授になろうと思ったのですか?
A: 定年退職のあと、自分にできることは何かと考えました。
考えた結果、自分にできることは将来の先生を育てることだと思いました。
自分の経験を生かして、生徒たちに教えられるのは大学教師だと思い就職しました。

Q: 夢や目標に向かって今行っていることはありますか?
夢や目標に向かって行っていることは2つあります。
1つ目は、本の執筆です。本の出版の数が全てではありません。しかし、100冊書くと公言する ことで自身のモチベーションを保っています。
2つ目は、ゼミの中で絵本づくりを伝えることです。
ゼミ生の中には、絵本大賞に応募し大賞を狙っている学生さんもいます。

Q:今後の抱負を教えてください
A: まず、人を幸せにする本を書きたいですね。
悲しみを吸収し、勇気を与えてくれるような本を。
そして、学校の先生をしながら作家活動ができる人材を教育していきたいです。


今回先生にインタビューをしてみて、笑顔は誰にでも使える魔法だと感じました。先生は子供たちに笑顔を届けながら、先生自身も笑顔で困難を乗り換え、そしてまた別の人に勇気を与えるために本という手段を使って読者を笑顔にしています。実際に先生の話しを伺っているときもワクワクやドキドキが止まりませんでした。先生が100冊書くと公言したように、将来の夢に向けて具体化すると夢へ近づく一歩になるのかもしれません。
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横山悦子(はしだて えつこ)

1982年:千葉県立教員養成所卒業後小学校教諭になる
2018年:我孫子市立新木小学校校長
2021年:川村学園女子大学教育学部児童教育学科教授

第68回、第70回、第72回コスモス文学新人賞(児童小説部門)受賞
第71回、第74回、第76回コスモス文学新人賞(児童小説部門)入選
第19回コスモス文学賞(平成11年度賞)奨励賞受賞
第20回コスモス文学賞(平成12年度賞)文学賞受賞

著書

〈絵本:魔女えほんシリーズ〉1巻〜15巻
〈童話:魔女シリーズ〉1巻〜18巻
〈絵本:ぼくはココロシリーズ〉1巻~5巻
〈もの知り絵本〉『ピぺッタのしあわせさがし 12支めぐり』
〈ポケット絵本〉『心のものさしーうちの校長先生』
『魔女が校長になった』
『学校経営は想像の泉ー俳句をつくって未来を拓くー』など