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2022年 04月 25日
【赫丹物語】〜あいまいな世界で生きる人々の物語〜

【自己紹介】


・大河聡(おおかわ さとし)


・大阪芸術大学映像学科、大阪府出身


・沖縄国際映画祭クリエイターズファクトリーグランプリ受賞

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【作品の制作意図】


・私はこの世界のことを何も知らないと言う事に、気がつきました。


さっきまで喋っていた友人のことや、家族のこと、果ては自分のことですら、何も知らないしわからないに等しいのだなと。


映画を観ること、映画を作ることに何か意気があるとするならば、このよくわからない世界をアイコニックに描くことではなく、曖昧なものを曖昧なまま魅力的に描くことなのではないか、そうしてこの世界を肯定していくことこそが映画に与えられた役割なのではないかと私は思います。そんな思いを込めて作った映画です。

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【あらすじ】


都会の片隅に暮らすイラストレーターの女、青菜と、その歳の離れた恋人で民俗学者の、卯之助。古びたアパートの一室に同棲し、ささやかながら平穏な日々を送っている二人の元にある日、一人の女が訪ねてくる。彼女の名前は菊、卯之助の娘。


天真爛漫な菊と突如始まった共同生活。人と話すのが苦手な青菜は菊のことを受け入れられずにいた。


そんな青菜は出会ってしまう。月が綺麗な夜、水面が煌めくプールで、不思議な瞳をした“彼女”に––––。夢か現か……その日から青菜は、見える世界が変わりだす。


これは、この曖昧な世界で生きる人々の物語。


【皆さんにメッセージ】


このような上映の場を設けていただいて、恐悦至極に存じます。